初めての弁護士事務所
金融会社の人の言葉にショックを受けつつも、私はとりあえず弁護士の先生のもとに向かった。
普通のビルの一室がその事務所だった。
先生は出かけていて留守とのことで、担当者だという人に指示をうけながらいろいろな書類に記入して先生を待つことになった。
先生が帰ってきて、私の顔を見るなり一言、『大変だったね。もう大丈夫だから肩の力抜いてね』・・・中年のおじさんの先生だったけど、その声にほっとした。
そして、現状を書いた紙や、借入先が何件あって、合計いくらの借金があるかを書いた紙を見て、担当の人が『任意整理とかだとけっこう厳しいと思うんです』と言うと、
『そうだね。金額がどうというよりも、借入先がたくさんだから任意整理にするとお金がすごくかかつちゃうからね・・・自己破産がベストだな』と返ってきて。
え?自己破産??
『父親にばれたくないので、自己破産とかばれるおそれのある方法はちょっと・・・』
と言うと、
『基本的には個人名で封筒は出すし、裁判所からの牙が一回届くかもしれないけど、中をあけなきゃ内容なんてわからないよ』と言われ、何より、多少のリスクはあるものの、免責がおりれば借金が0になるというので、考えた末に自己破産をする決意をした。
